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私の希望は、他の誰かがこれを継承して、
おそらく集団で、異種交配的に、
私が出来ることよりも遥かに見事に、
これを実現してくれることなのである。

David Rolfe Graeber, 2004
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のきしたおふるまい2
のきしたおふるまい1

▼ 場作りネットは、大きく3つの活動を行っています。

1、みみをすます

電話事業

SNS事業

 NPO法人場作りネットでは、電話やSNSなど様々なツールを使った相談支援事業を行なっています。国や自治体や助成団体の委託や補助を受けながら、年間約10,000件の相談対応を行なっています。毎日寄せられる人々の苦しみの声に、同じ社会を生きる人間として出会い、自分たちの問題として、共に考えていくこと大事にしています。



それはただ聴くということではなく、自分たちの方も変わっていくために耳を澄ましてく。そういう対話を行うということだと考えています。そんな日々の中で、こんなにもたくさんの人が構造的な暴力にさらされている社会であること、それが放置されている社会であることを痛烈に感じています。この現状を社会に可視化すること、そして必要な場を作っていくことが、人々の苦しい声を聴く人間たちの社会的責任だと考えてます。人々の苦しみに耳を澄ますこと、対話を繰り返すこと。それこそが場作りネットの活動のエネルギー源であり、活動に血を送る心臓部分です。

2、出会い直す

やどかりハウス



近年、日本社会における孤立や分断はより一層深まり、その課題を個人や家庭が背負わなければいけない気風が高まっています。わたしたちはそれを相談の中で日々実感しており、支援機関だけで社会の困りごとを抱えるには限界があると考え、街中の商店街にある劇場兼ゲストハウス「犀の角」と連携してやどかりハウスを始めました。困りごとが見えるようになることで、街の人たちとの新しいコミュニティや助け合いが生まれ、これまでの関係性がぐるりと変容して助かり合う関係性がそこかしこに生まれています。 私たちはその現象を「出会い直し」と呼んでいます。

利用者の声

本当に感謝しています。早く住居を見つけて、安定した生活ができるようになりたいです。この出会いが、私にとって不安や悩み事を解決できる方向へと導いてくれました。本当にありがとうございます。

泊まった事で自分が思っていたよりも気持ちが詰まっていたことに気付いたし、日常を離れることの大事さをとても感じました。今は、がんばった後のご褒美みたいに利用させてもらっています。

自分がいっぱいいっぱいで逃げ場ながない時に家庭から1日でも離れることでかなりエネルギーが回復し、また子育てに向き合うことができました。逃げ場がいつでもあると思うだけで不安も無くなりました。

日常を離れる・自由で静かに過ごせる場所があることを知れて、生活の潤いになりました。私「やどかりハウスに行きたい」家族「行っていいよ」と、やどかりハウスの利用を家族もわかってくれるようになりました。

やどかりハウスは、市民の皆様をはじめたくさんの方々の寄付や、いくつかの助成金を受け、手弁当で運営してきました。引き続き、ご協力をどうぞよろしくお願いします


令和5年度 休眠預金事業(中部圏域地域創造ファンド)新型コロナウイルス緊急支援事業2022
令和4年度 休眠預金事業(中部圏域地域創造ファンド)新型コロナウイルス緊急支援事業2021 
令和3年度 中央共同募金会/上田市人権男女共生課
令和2年度 長野県みらい基金/長野県共同募金会

3、耕す

街のケアを耕していく

やどかりシェアハウス

 コロナ禍にやどかりハウスを始めて3年間で1400泊200名以上の利用がありました。その中で見えてきたのは、様々な事情で安心して生活することができないにもかかわらず家を出られずにいる人が多いという実態でした。公的制度で想定されているシェルターは限られた人しか対象にならず、多くの女性や若者が家を出ることを諦め、苦しみを抱え込んでいるという実態があります。そうした状況を受け、2023年度12月より中長期かつ安価で共同生活をスタートできる「ステップシェアハウス」を始めることになりました。開設においては赤い羽根共同募金の補助や、地域の方からの家具・家電などの寄付も募り、本当に多くの方々の応援を受けスタートすることができました。
2023年度は赤い羽根共同募金の助成を受けて運営しています。


のきした

 コロナをきっかけに上田市内で始まった市民による社会活動が「のきした」です。日本家屋が雨風から建物を守るために軒(のき)を長めに作り、そのことで軒下が生まれそこに縁側という内と外の世界を繋げる文化が生まれたエピソードを参考に、今こそ雨風しのぐような「助かる場」を作ることで、その下に私たちの新しい繋がり合う文化を作っていこうとする活動が「のきした」です。やどかりハウスをはじめ、お金ではなく時間を交換する「時間銀行」や子どもたちが街で出会う場「うえだイロイロ倶楽部」など、次々と「のきした」になる場が誕生しています。またその活動や関わる人達の言葉を載せたのきしたjournalも発行しています。ぜひ街中で手に取ってください。


のきした仕事事業

 「のきした仕事事業」がはじまったきっかけは、やどかりハウスを必要としていた若者の多くが経済的な自立を阻まれていたことでした。できる仕事自体が限られている社会状況の中で、いろんな事情を抱えこみ社会参加の機会が奪われていました。そこでやどかりハウスに共感してくれる人達の協力を得て、有償ボランティアという形でお金も貰え、仕事体験やお手伝いをして、街の繋がりを増やしたり、社会参加や経済的自立のきっかけを得ることを目的としています。これまで以下の方々が協力をしていただきました。

・コトバヤ(柳町の本屋さん)
・バリューブックスラボ(街中の古本屋さん)
・上田映劇(街中の100年続く映画館)
・犀の角(劇場とゲストハウス)
・屯ーtonー(NPO法人リベルテが運営する小さな食堂)
たてしなブルーベリーファーム(ブルーベリー農園)
・HIGHLAND REMEDIES(ハーブ園)


やどかりシネマクラブ

やどかりハウスの舞台、犀の角ゲストハウスから徒歩3分のところにある映画館・上田映劇と協働で「やどかりシネマクラブ」を始めました。家族やジェンダー、子育て、暴力、対話や旅・・など女性や若者にかかわるテーマの作品を「やどかり選定映画」とし、映画鑑賞できる招待券をお渡ししたり、作品を通して感じたことを語る対話の場を開いています。


応援する

#やどかりハウスLINK集

場作りネットを応援しています!

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熊坂 義裕
(社)社会的包摂サポートセンター代表

先日「やどかりハウス」を訪問した。傷ついた若者達を支援するという、今の社会に欠かせない活動の一つの形を垣間見る思いだった。長野の若者達の取り組みに心からのエールを送りたい。

荒井 洋文
犀の角・一般社団法人シアター&アーツうえだ代表

場作りネットがなければ、今の犀の角は存在しません。演劇に関係ない人がたくさんいるヘンテコな劇場は、場作りネットとの共謀によるものです。これからも一緒に世界を変えていきましょう!

くりもと きょうこ
編集者・ライター

「やどかりハウス」に触れ、それまで知らなかった人、知らなかった現実に出会えました。現在中2の長男も時々利用しています。中学生でもひとりで気軽に、安心して夜をまたいで居られる場所があることの有り難さをいつも感じています。

齊藤 加代美
上田市議会議員

「一緒に泣いて笑ったら、なんだかすっきりしたよ」 そんなに頑張らなくていい?自分らしくいていいだね。 共感してくれる仲間と過ごしたら、明日はちょっと上を向いて歩いて行けそう。 場づくりネットは、心を“ほっ”と温め合える場所。

武捨 和貴
NPO法人リベルテ代表

場作りネットの友人たちからポール・フライシュマンの『種をまく人』という小説を思い出す。 ゴミだらけの空き地に子どもが種をまくことで始まる物語は、季節を一周し人の連なりを描く。 声の種を信じ、関わり合いを開いている人たちだ。

野村 政之
文化芸術コーディネーター

場作りネットが寄り添う人々の「困難」は、社会にある不足や課題を伝えている。なのでその活動に協力すると、地域を良くするヒントを沢山もらえて、支えあう仲間とよい縁で知り合える。ぜひ仲間になりましょう。

藤原 佳奈
演劇家

『あなたと共に生きたいから、真面目になる、身を砕く、馬鹿になる、ジタバタする。あなたと共に生きたいから、不格好でもいいから、何度もやり直そうとする。あなたと共に生きたいから。その叫びの火が、灯り続ける場。敬愛しています。』

高山 さや佳
NPO法人HappySpotClub 代表理事

「私のことを想ってくれている人が、ここには居る」そんなことを感じさせてくれる場所なんじゃないかと思います。人は、人の中で傷つき、人は、人の中でしか癒されることはありません。癒される出会いが生まれる場所を、応援しています。

伊藤 茶色
舞台スタッフ

ケアする/ケアされるの垣根を越えて、出会えて良かったと思えるような場作りがここには在ると思います。ご飯を食べたり、歌をうたったり、焚き火を囲んだり、小さくも偉大な活動がいつまでも続いて欲しいと心から応援してます。

草深将雄
hanpo編集長

何事も、余白が大切なんだと思うんですよ。 何かあったとき、こぼれてしまっても平気な余白。 受け入れる余白。 一緒に考えてくれる余白。場作りネットがやってるのってそうゆう感じかな~って思って隣に居ます。 これからもよろしくおねがいします~ごーごー

斉藤 達也
上田市議会議員・海野町商店街振興組合理事

いま目の前で困っている人たちを助けるのが行政(政治)の役割ですが、場作りネットさんの取り組みは、従来の制度の枠組みでは支えにくい人たちを、やさしく包み込んでくれていて、本当に尊敬しています。応援しています!

よしざわ まほ

強さ、深さ、軽やかさ、内省、越境、受容、そんな言葉が浮かびます。 その時々の、たくさんの事情や気持ちと出会い直しつづける人たちの存在と、場が作られる日常に大きな安心を私は感じています。

青山 みどり
かえるのいえスタッフ

悩み事は、すぐに解決できることではないかもしれない。でもこの人達と一緒にいることで、小さな光が必ず見えてくるはず。

鈴木 裕司
場づくりネットサポーター

誰かの行動が、他の誰かの迷惑になっていたとしても、同時にまた他の誰かの救いになっているかもしれない。その可能性は、想像力であり、まなざしである。場作りネットは、こうした可能性の「言葉」をたくさん持っている。まちを、その可能性のまなざしで包み込み、立ち上がる言葉たちは物語となる。場作りネットの生み出す物語は、混沌でもあるが、多彩で、温かい。

山口 久美
のきした茶飲み仲間

場づくりネット。こんな場をつくりたい!という明確なゴールがない茫としたもの(笑) この人(たち)に必要な場やことをひとつつくる。そのひとつは、分裂したり結合したり、時に衝突しながら広がる。そこに人が本来あるべき姿で生きられる磁場が生まれている。 茫として境界も限界もない。ビックバンの最初はきっとこんなだったのだろうと未来に想いを馳せる。きっと、生きていける。

野川 未央
NPO法人APLA事務局長

「生活に困っている人」「人間関係に悩んでいる人」「助けが必要な人」の支援をしている団体は全国各地に沢山ある。 場作りネットがおもしろいのは、そういう定義をひょいっとひっくり返して、「助けようとする側」にいる私(たち)自身は何者なのか?と問うてくるところ。 ある時には助け、ある時には助けられ、ともに過ごすことで今日も誰かが救われる、そんな「場作り」の旗振りをしてくれるところ。

理事紹介

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羽田 啓

長野市出身/46歳/趣味 なぞかけ 登山 キャンプ 場作りネットのなぞかけを作ってみました!「深い思いやり」とかけまして「ガーガーと鳴く鳥の群れ」とときます。そのこころはどちらも…「愛がも(合鴨)〜いっぱい」なんです。 皆様よろしくお願いいたしま〜す。

元島 生
場作りネット副理事長

疲れやすい多動。内向的アウトドア派。歌うたい。社会活動家。

年間10,000件の相談対応と対話を行う法人を運営。見えてくる社会課題を社会変革の場に変換することを仕事にしている。 日々おろおろ歩きながらも叢から私たちの場作りを。ぜひご一緒に!

秋山 紅葉
理事

インド、山谷、精神科病院・・呼吸できる場所をこの世界に見つけ、場作りネットの活動に触れ、息を止めずに居られるようになってきました。日々のかかわりで「自分にはなにもないけど、それでも生きてていいんだよ」というメッセージを交換し合っているように感じています。

小林 千夏
理事

趣味:食べること🍙
街のいたるところで、自分のことを好きだと思える場所がある。 街に抱きしめられるような感覚を…場づくりネットは様々な場を街で出会う人々と創り続けます。 よろしくお願いします(^^)

酒井 茜
理事

一般企業で働き支援や福祉という世界とは程遠い生活をしてきましたが、先天性疾患のある重度知的障害児を生み育てる中で社会に対する憤りや悲しさを知りました。大きな使命感や経験はありません。大切な人の笑顔のために小さくても自分の出来ることを考えていきたいです。

直井 恵
理事

アジアに魅せられ国際協力の道に進んだが、貧困/紛争の根本的な暴力構造に絶望し、世界を変えるには民衆の力とへこたれない草の根の精神だなというところに落ち着く。草の根市民運動を続け気づいたら映画や演劇に関わるように。芸術文化を介した自分や世界の捉え直しを模索中。

成澤 健司
理事

企業で働きながら場作りネットの活動をしており、自分自身の第三の居場所になっています。仕事や家庭とは別の場所があることでこんなにも楽になり、潤うのかと実感しています。たくさんの方々がサードプレイスを持てるよう様々な「場」をたくさんの方々と創っていきたいです。

西山 卓郎
理事

寅年B型左利き. コミュニティや居場所という言葉になんとも言えない引っかかりがありましたが、場づくりネットは、今まで発明された言葉で括れない活動なのではないかと日々感じています.(説明が難しい団体なんです笑!) 皆で関わり合って一緒に形作っていけたら幸せです!

藤井 雄一郎
理事

若者支援をしています。日々を過ごしていると目の前のことばかりに精一杯になってしまいますが,場作りネットの活動にはどこかホッとするところがあります。形にはしにくいけど今できることをしている。それは僕が苦手なことでもあります。その活動を支える一人で有りたいです。

メディア掲載